Route55の開業について
自分が本当に「好き」と思えるものを形にしたい。
そんな想いから、食べるのも作るのも大好きなハード系パンを、事業として選びました。
パンは私にとって、ただの食品ではなく、「暮らしの手ざわり」を感じられる存在。アトピーと二世代にわたり向き合ってきた経験から、食材選びにも気を配っています。
数字好きが高じて、無駄に高価なものではなく、ギリギリまでコスパのよい素材を見極めるのが私流。
毎日安心して食べられるパンを、できるだけシンプルな材料で、誠実に焼いています。
焼き立ての風味を、好きな時間に
長くサラリーマンとして働き、家事や子育ても並走してきた中で、ようやく自分の買い物時間がとれた夕方。
店頭に並ぶのは、干からびた売れ残りのパンばかり──それがずっと残念でした。
だからこそ「焼き立ての風味を閉じ込めた冷凍パン」を、好きなタイミングで楽しんでいただけるスタイルに。
冷凍での配送に加え、週2回(土曜・月曜)の店頭販売も組み合わせています。
暮らしのリズムに寄り添えるような、パンのある日常をお届けしていきます。
数字と向き合うことで、見えてきたもの
帳簿をつけるということは、自分の事業と丁寧に向き合うことでもあります。
長年、税務アシスタントとして事業者の相談を受けてきましたが、
いざ自分が“経営する側”になってみると、「あれ?景色が違う」と感じる今日この頃。
決断を迫られる現場の“臨場感”や、その場の迷い、不安に、ちゃんと共鳴できていただろうか?
今こうして、毎日帳簿をつけながら、構想・試作・失敗・改良・製品(投稿)とリアルに向き合う中で、
ようやくその重みと現実が“自分ごと”として迫ってくるのを感じています。
数字は冷たいようでいて、日々の営みの痕跡。
だからこそ、ストレスなくデータを残し、それを見つめることで、選択肢がクリアになり、意思ある経営へとつながっていく。
そして今は、机上の理論とリアルな現場の両方を経験したからこそ気づけた“ズレ”に寄り添い、
…誰かの気づきや前進のきっかけを、そっと後押しできたらと願っています。
寄り添うことを、パンで形に
独居で80を過ぎた実家のオカンとは、工房の灯りがついてたら「おるな」ってわかる、うちの実家は令和型。
年齢は世間では問題の50・80代の親子。…ちょうどいい距離で今日も共存中。私にとってもこの開業の大きな意味でもあります。娘と母。
ゆるっと余裕営業…と思いきや、知恵と汗を絞り出しながら毎日を過ごしています。
全力で考え、全力で働く。人生の何周目かわからないけれど、前だけを見て進んでいます。
パン工房は、熱く語り合いながら挑戦を重ねる場所です。
「今日が人生で一番若い日」。燃え尽きることなく、ただまっすぐに勇気とパンをお届けしたい。
小さくて、あたたかい工房を目指して
大きなことはできませんが、日々を支えるパンを焼きながら、「寄り添う」ことを形にする。
そんな、小さくて、あたたかい工房づくりを目指しています。