就職も考えた。でも、今日もう一つ仮説を立ててみた。
資金繰りの現実と向き合う日
― それでも、もう少しやってみる ―
昨日から、自分の人生にとって何を選ぶことが一番後悔しないのか、自問自答を繰り返している。
2024年6月30日、22年間勤めた会計事務所を退職した。
税務アシスタントとして、多くの事業者さんの決算書を見て、資金繰りを考え、事業分析や提案をしてきた。
あの頃、お客様が話してくださる雑談や家族の愚痴のように聞こえていた会話。
今なら分かる。
あれは愚痴ではなく、「何か解決の糸口はないだろうか」という、小さなSOSだったのだと思う。
そして今、その立場に自分がいる。
7月の帳面を締めた。
数字は本当に正直だった。
売上は右肩下がり。夏にパンが売れないのは皆同じ。今後食品の消費税が1%になるというニュースが報じられる2026年8月2日高市内閣…。
資金繰りにも、少しずつ終わりが見え始めている。
パンそのものが不味くて売り物にならないというわけではないはず。
もちろん経験不足はある。
でも、それ以上に「このパンを食べてみたい」と思っていただける伝え方や、売り方、見せ方には、まだまだ工夫できる余地がある。
私はFPだからこそ、危険なラインも見えてしまう。
だから以前から決めていた。
事業のために借金はしない。
昨日は、本気で就職活動も考えた。
それも一つの経営判断だと思っている。
そんな話を、22年目の経営者である先輩にした。
すると返ってきた言葉は、
「開店当初の私の売上、見せたろか?」
だった。
技術を売る仕事と、モノを売る仕事は違う。
でも、お客様を増やす努力も、より良いサービスを届ける企業努力も同じ。
溺れそうになりながら必死にバタ足を続け、その先に今の安定がある。
だから、その頃の数字を見せてもらえることは、今の私には何より価値のある勉強だと思った。
そんなタイミングで、ONLINEショップに一件の注文が入った。
通常は送料込みの冷凍パンBOX。
でも、お客様は近隣の方で、
「仕事帰りに受け取りに行きます。」
というご連絡だった。
その瞬間、頭の中で何かが繋がった💡
遠方の方には冷凍便。🚛💨 ✈️
でも近くの方なら、焼きたてを受け取れる方が嬉しいに決まっている。
今まで私は、SHOP案内のサイトへの掲載は「営業日が不定期だから」「FPの仕事で外出している日もあるから」と、自分に言い訳をしていた。
でも、待っているだけの商売は、今の私には効率が悪すぎる。
売れるかどうか分からないパンをたくさん焼いて並べ、売れ残りに心が折れる。
それなら発想を変えてみよう。
「あなたのために焼いて待っているパン屋。」
WEBで注文していただき、その方のためだけに焼く。
受け取りに来ていただける方には、冷凍便の送料や梱包代にあたる分を、お好きなパンで還元する。
そう思い立ち、「引取り専門店」として岐阜の飲食店カテゴリーにも登録公開した。
これで売上が劇的に変わる保証なんて、もちろんない。
でも、東海圏のどこかから「ちょっとドライブがてら行ってみようかな」「あのパン屋さんに会いに行こうかな」と思ってくださる方が、一人でもいるかもしれない。
ゼロ%じゃないなら、やってみる。
それが事業者なんだと思う。
もっとできることはないか。
もっと伝えられることはないか。
もっと喜んでもらえる方法はないか。
この2年は自由にゆっくり眠った。
朝も好きなように自分の時間軸で過ごした。
だから明日からは、もう一度、自分の24時間の使い方を見直してみようと思う。
こんなに切羽詰まらないと動けなかった自分は、正直ちょっと情けない。
でも、この数字は私を責めるためではなく、私を動かすためにある。
まだ答えは出ていない。
でも、数字から目をそらさず、感情にも流されず、自分が納得できる答えを出したい。
FPとして、お客様にそう寄り添ってきたように。
今度は、自分自身の人生にも伴走してみようと思う。