お手伝いと福祉──支えること、導くこと、そして助け合い

お手伝いと福祉──支えること、導くこと、そして助け合い

姉との対話で見えた“自立支援”の難しさ

姉はNPO法人でB型就労支援施設を運営している。
「福祉でいう自立支援とは、お膳立てして良い気分を味わってもらえば良いのか? それとも導くことなのか?」
その問いが、私たちの会話の中で何度も出てきた。

達成感や自己肯定感を感じることを「支援の成功」と言い切っていいのだろうか。
本当の意味での支援とは、**“社会から必要とされ、自らの力で立てる環境をつくること”**ではないか──。
姉は「利用者さんが“楽しく働ける”ことが何より」と言うが、
私はその“楽しさ”の中にある、もう一歩先の“自立”を考えさせられた。


Iちゃんの存在と現実

最近、私の出店をサポートしてくれているIちゃんは本当に頼もしい。
仕事はテキパキ、接客も丁寧で、いつも周囲に明るさをもたらしてくれる。

ただ、私はまだ人を正式に雇える段階ではなく、
彼女のお母さんの厚意と本人の楽しそう✨で“お手伝い”として売上の10%をお渡しする形で来てくれていた。

彼女は心疾患を抱えており、福祉支援の区分では“重度”にあたる。
けれど、見た目は全く分からない。社会性も高く、とても気が利く子だ。
一緒に働けば働くほど「配慮ある職場さえあれば、彼女は十分に一人前の報酬を得られる人材や」

にもかかわらず、「福祉枠だから」という理由で低い報酬に甘んじる現実。
“楽しそうだから”という理由で安価な労働を受け入れてしまうことが、
彼女の自立を遠ざけてしまうのではないか。

この状態を続けることは誰にとっても良くないと判断し、私は今日からはソロ出店にすると決めた。


暴風と助け合いの中で

今日のマルシェは、まさに暴風との戦いだった。
テントや什器が飛びそうになり、パン袋までも風に乗って踊る。
それでもどうにか踏ん張っていると、
前職、顧問先の奥様と娘さんがInstagramを見てパンを買いに来てくださり、
「あれ?もうおしまい?笑!」と暴風と闘う私の顔を覗き込んだ。

そしてもうこれ以上は危険だと判断し、3人でテントを畳み撤収の準備は整った

どうせ残ってしまいますので・・・と、
片付けを手伝ってくださったお二人に新作パンを“お礼のオマケ”としてお渡しした。
それは同時に、私にとって新しい味を知ってもらうチャンスでもあった😁

助け合いと福祉は、少し違う。
福祉は“仕組み”や“支援”かもしれない。
けれど助け合いは、人の心が自然に動いた瞬間に生まれるものだ。

 

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